『キッチンアカデミー展』を開催しました!

お盆休みが明けた週に、広島のキッチンアカデミー会員様が広島市内のタワーマンションに併設されたギャラリーを借りて、『キッチンアカデミー展』を開催しました。

地元で北欧家具を輸入販売しているSora Designさんとコラボして、モダンなギャラリー空間にほっこりとしたリビングダイニングキッチンを作り上げました。

今回のキッチンはミーレ・ジャパン様、MRCデュポン様の協力を得て、お取り引きのある地元の木工所に製作を依頼し、オリジナルキッチンが実現しました。
今回はオーダーキッチンですが、展示ということで特定のお客様がいるわけではないため、タワーマンションという顧客層、今年1月にドイツの展示会で見て来たキッチンのトレンドなどを考えてデザインしました。

このキッチンの最大の特徴は楠の木の無垢材をカウンターとしてつけたことと、壁面収納の壁際に間接照明を設けたこと。このふたつの効果により、ギャラリーの外からも非常に目立ち、閉館後に前を通りかかった方が次の日に見に来られるといったこともあったようです。


キッチンそのものはスクエアーなフォルムで、コーリアンなど人工的な素材を使いましたが、楠の木のカウンターの存在感で、北欧特有の有機的なフォルム、木の存在感を生かした家具たちとの緩衝地帯として、違和感なくこのキッチンを溶け込ませています。


ギャラリーの前には水盤があり、水中照明がギャラリーのカーテンウォールをライトアップしてくれます。
このまま住宅の外観としても利用できそうです。

自分の生活スタイルに合ったオーダーキッチン

さて、気になるのはこのキッチンがいくらで実現するのかだと思いますが、キッチンの値段はコンロや食器洗浄機、オーブンなどの設備機器類によって大きく左右されますので、それらをどう選択するかによって値段が大きく変わります。
実は機器類を除けばそれほど高額ではありません。確かに安くはないですが…。

それよりも、自分の生活スタイルに合ったキッチンが実現することによって、使い勝手が抜群によくなります。
それは、身体への負担が少なくなり、料理の腕が上がり、料理がおいしくなることに繋がります。
そして家族の笑顔へと繋がっていくのだと思います。

安価なものを頻繁に買い替えるのか、少々高価なものを長く使いつづけるか、それはそれぞれの生活スタイルですから、何とも言えませんが、そんな暮らし方も素敵ですよね。

キッチンマイスターはキッチンと住宅のエキスパートです。
キッチンだけでなくそのまわりのコーディネートや造作などにも長けています。
そんなキッチンマイスターがいるキッチンアカデミー会員が日本全国にいます。

ときどき、どこかのキッチンマイスターが見学会や展示会などのイベントを開催していますので、オーダーキッチンにご興味を持たれた方は是非とも足をお運びください。

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その類稀なるデザインセンスで「キッチンを武器にした提案」をし、数々の施主をがっちり魅了し続けているインテリアデザイナー和田氏。 2009年度グッドデザイン賞(株式会社INAXと共同)や、住まいのインテリアコーディネーションコンテスト2013(2013 経済産業大臣賞)その他受賞歴多数。「キッチンをつくる―KITCHENING」ほか著書も多数。