オールドアタイプの食器洗浄機が続々と発売

前回のコラムでは「ノイズレス」デザインについて書きました。
そのノイズレスなキッチンに不可欠なアプライアンス(設備)のひとつがオールドアタイプの食器洗浄機です。

これまでは本体正面上部に操作パネルがありました。そのパネルには乾燥時に出る熱風を排気するグリルが必ずありました。しかし、各社とも独自の排気システムを工夫・開発することで排気グリルをなくしました。

そもそも洗浄中にプログラムを変更することは滅多にないため、オールドアタイプの食器洗浄機が登場するわけです。

食洗機のいろいろ

この秋から老舗のBOSCH社の食器洗浄機の販売が決まりました。もちろんオールドアタイプもラインナップされています。
これで日本に正規輸入されている食器洗浄機はMiele、GAGGENAU、AEG、BOSCH(ドイツ)、ASKO(スウェーデン)の5社になりました。このうちGAGGENAUだけがオールドアタイプを輸入していません(本国にはラインナップされていますが)。

そして、ついに日本製でもPanasonicから海外食洗機に対抗する商品としてオールドアタイプの食器洗浄機が発売されました。

■Miele■


なんといってもブランドの認知度は抜群です。一般の方からの指名が多いのもMieleです。

商品としての信頼度、完成度、メンテナンスなども信頼できる体制を整えています。Mieleのオールドアにはふたつの機種があります。
ひとつは通常のハンドルを付けるタイプですが、もうひとつは「Knock2open」と呼ばれる、2回ノックすることで扉が開閉するシステムを採用している機種です。ハンドルを付ける必要がないので、よりノイズレスなキッチンが実現できます。

■BOSCH■

1992年に一度日本から撤退したBOSCHですが、2016年秋から満を持して復活します。

BOSCHの最も得意な特徴は「ゼオライト」と呼ばれる多孔質の物質を利用した乾燥システムです。
一般的に輸入の食洗機は乾燥が弱いと言われますが、各社乾燥に関して独自の工夫を施しています。

■AEG■


AEGも日本での歴史も古いので信頼は高いメーカーです。
各社バスケットに工夫をこらしていますが、AEGも「ソフトスパイク」というグラス類を動きにくくする支えがあります。

■GAGGENAU■


GAGGENAUといえば抜群のブランド力とデザインです。多くのデザイナーや建築家のあこがれの一品でもあります。
食洗機ではバスケットの色、照明、スライドレール式のバスケットなどの特徴があります。

しかし残念ながら段階ではオールドアタイプは用意されていません。

■ASKO■


北欧デザインの魅力溢れるブランドです。
ASKOの特徴は輸入機器で唯一外部に排気するためのグリルとファンを装備し、乾燥に強いと言われているところです。
内部の大きさやバスケットのバリエーションなどにより3グレード用意されています。
バスケットのバリエーションや可変性が豊富で使い勝手に配慮した設計です。

■Panasonic■


日本製という信頼性、安心感があります。乾燥に関してはちゃんとしています。ただし内部容量は輸入機器には遥か及びません。
しかし3食Myお茶碗、MYお箸を使う日本の家庭では毎食ごとに食器を洗わなければなりませんから、この容量でも十分だともいえます。

家庭の食生活、生活スタイル、ご予算などで最適な食器洗浄機を選びましょう

今や、ほとんどのキッチンに食器洗浄機がビルトインされています。メーカーのシステムキッチンでは選択肢がほとんどありませんが、オーダーキッチンではこのようにたくさんの選択肢があります。各ご家庭の食生活、生活スタイル、ご予算などで最適な食器洗浄機を選ばれるといいでしょう。

わたしたちキッチンマイスターは食洗機も含めて、アプライアンスの情報収集や勉強会などで常に最新情報を得ています。お気軽にご相談ください。

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和田 浩一
その類稀なるデザインセンスで「キッチンを武器にした提案」をし、数々の施主をがっちり魅了し続けているインテリアデザイナー和田氏。 2009年度グッドデザイン賞(株式会社INAXと共同)や、住まいのインテリアコーディネーションコンテスト2013(2013 経済産業大臣賞)その他受賞歴多数。「キッチンをつくる―KITCHENING」ほか著書も多数。