毎日のようにする料理はできるだけ楽しく行いたいもの。
そのためにも家を建てる際にはキッチンのレイアウトにこだわりたいところです。
コンパクトなⅠ型キッチンやⅡ型キッチン、動きやすいL型キッチンといった従来型のレイアウトに加え、最近ではペニンシュラキッチンやアイランドキッチンといったおしゃれなタイプも人気を集めています。
それぞれの特徴についてご紹介しましょう。
コンパクトなⅠ型・作業スペースが広いⅡ型・動線が短いL字型壁付キッチンは機能性が魅力
キッチンのタイプには大きく分けて壁付と対面式があります。
壁付では多くの場合、キッチンはリビング・ダイニングからは独立した空間になっており、対面式はダイニングルームに面していて部屋との一体感があるのが特徴です。
壁付キッチンをさらにレイアウトで見ていくと3種類に分かれます。
Ⅰ型キッチンの特徴
Ⅰ型キッチンはシンク・コンロ・調理台が横一列に並んだもので、シンプルかつコンパクトで狭いスペースでも設置することができるので日本の住宅事情に合っており、昔から普及してきた形です。
キッチンのスペースをあまり広く取れない場合にはおすすめのタイプと言えるでしょう。
料理の際には横移動だけですべてが完結し、体の向きを変える必要がないので効率よく作業を進めることができます。
ただし、あまり横に長くなりすぎると移動距離が長くなるので注意が必要です。
Ⅱ型キッチンの特徴
Ⅱ型キッチンは文字通り2列になったキッチンで、シンクとコンロが別々のカウンターに配されている形です。
シンクとコンロのどちらにも隣に調理台がついているため、作業スペースがとても広く、ゆったりとしているのが特徴です。
また、カウンターが広い分、その下部に設ける収納スペースも大きくなり、調理器具がたくさんあってもスッキリと収納することができます。
通路の幅を広めに取れば、2人での作業も楽です。キッチンの面積が広く、ゆとりがある場合におすすめの形です。
L型キッチンの特徴
L型キッチンはシンクとコンロをL字型に配置したもので、こちらも調理台を広く取ることができます。
体の向きを90度変えるだけで良く、大型のキッチンでも体の動きが少なくて済むのが大きなメリットです。
L字の真ん中のスペースにダイニングセットを置けば、ダイニングとキッチンをコンパクトにまとめることも可能です。
面積は小さめでも大きめのキッチンが欲しいときに適していると言えます。
カウンターを付ければバーに早変わり!おしゃれな雰囲気が魅力の対面式キッチン
一方、近年人気が高まっている対面式のキッチンには、ペニンシュラキッチンとアイランドキッチンがあります。
ペニンシュラキッチンの特徴
ペニンシュラキッチンのペニンシュラとは半島のことで、横長キッチンの左右どちらか一方が壁に接しており、あたかも壁から突き出した半島のような形に見えるため、そのように呼ばれています。キッチンはリビングダイニングの方を向いており、前面に壁はなくオープンになっているので、家族と会話しながら料理をすることも可能です。
特にまだ目が離せないような小さいお子さんがいるご家庭は、リビングで遊んでいる子供の様子を見ながら料理ができるので安心です。
アイランドキッチンの特徴
アイランドキッチンのアイランドは島のことで、四方の壁からは全く独立した形で設置されており、部屋の真ん中に浮かぶ島のように見えることからそう名付けられました。
周囲に壁がないのでペニンシュラキッチンよりもさらに開放感があり、またキッチンの周りをぐるりと回ることができるので作業効率も高まります。
前面にカウンターをつけてオシャレな雰囲気に♪
この2つのタイプは前面にカウンターをつけることで、コンパクトなダイニングスペースを設けることができます。
朝食など家族の食事時間がバラバラな場合は料理をさっと出すことができて便利なほか、ホームパーティーではおしゃれなバーのような雰囲気も演出することができて人気です。
なお、これらのタイプではリビングからキッチンが丸見えになってしまうので、常にきれいにしておくよう心がける必要があります。
また、大きな収納スペースも作りにくい構造なので、キッチン家具などをうまく利用すると良いでしょう。
従来型にも対面式が登場・キッチンのバリエーションはますます豊富に
従来型のⅠ型キッチン・Ⅱ型キッチン、そしてL型キッチンはキッチンがリビングダイニングと区切られているため、孤立した印象がありました。
近年ではこれらのタイプでも対面式が登場し、ペニンシュラキッチンやアイランドキッチンに近い一体感が得られるようになっています。
従来型のキッチンを対面式にする場合は、部屋との間を造作壁というパーティションで区切ることが多くなっています。
この造作壁はちょうど料理中の手元のみを隠す高さになっていますが顔は見えるので、開放感を演出しながら生活感は見せないということが可能です。
造作壁の上部にカウンターを設ければ、ちょっとした物が置けて便利です。
また、造作壁の前にダイニングセットを付けて配置すれば配膳や後片付けも楽になります。
Ⅱ型キッチンの場合はシンクを部屋の方に向け、カウンターをそのまま引き延ばしたような形のカウンターテーブルというものもあり、さらにキッチンとの一体感が高まるほか、出来上がった料理をどんどん置いていけるので食事の準備がさらに楽になります。
対面式の従来型キッチンの中には造作壁を設けないものもあり、その場合はペニンシュラキッチンと見た目上はほぼ区別がつきません。
キッチンのデザイン・レイアウトは、快適さと便利さを追求しながらより自由度を上げていると言えます。
今回ご紹介したキッチンレイアウトの他にも色々な形のキッチンがあります。
そして、オーダーキッチンであれば「コレ!」という形の決まりはありません。家族構成やライフスタイルに合わせて最適なキッチンを作りましょう!
あなたの希望や悩みをキッチンアカデミーのマイスターたちに教えてください。
新築/リフォームの時はキッチンにこだわりたい!でもどんな風にしたらいいかな…そんな方はぜひオーダーキッチンの施工事例をご覧ください。
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