『デザインキッチンの新しい選び方』
『デザインキッチンの新しい選び方』(学芸出版社)です。
キッチンジャーナリストとしてではなく、ライフスタイルジャーナリストとして300件以上のキッチンを取材してわかったこと、その住まい手(施主=クライアント)と作り手(設計者、オーダーキッチン屋)との関係性や方法論、それぞれの想いがまとまった本です。本の帯には「脱システムキッチンの時代に依頼主の想いを叶えるワンランク上のキッチンを提案するための最新ガイド」と書かれている通り、システムキッチン一辺倒の時代は終わり、多様化する選択肢の中で自分のライフスタイルにあったキッチンを選択する時代になったということです。
しかし施主自らが各社、各業態を見極めることは難しく、それは設計者やコーディネーターがコントロールすべきスキルであろうとこの本では語っていますが、私は施主にこそ読んでほしい一冊だと思っています。
目次をみれば、思わず手に取ってしまいたくなる内容なのが分かります。
目次
1章:暮らしが変わって、キッチンも変わった
2章:キッチンの新しい選び方
3章:インテリアが変えたキッチンの常識
4章:依頼主にアドバイスするためのヒント
ほら、ポチっとしたくなったでしょ?
本間さんの文章は非常に小気味よく、端的に簡潔に、分かりやすくまとめられているので、専門知識がなくてもすんなりと入ってくることでしょう。
その上で自分の暮らしにあった依頼先を容易に見つけることができるでしょう。
巻末の「デザインキッチンリスト」では、趣味趣向、傾向や人柄などその会社の雰囲気が手に取るように分かります。
知っている人間が見ると、思わずクスッと笑ってしまうことが書かれています。
Amazonでこの本のページを見ると、関連本がいくつか紹介されますが、モダンリビングの「美しいキッチンのつくり方」、Casa BRUTUSの「楽しいキッチン」、I’m homeの「ADVANCED KITCHEN RENOVATION」など、各インテリア雑誌の最新号でキッチン特集が組まれています。
毎年この時期はキッチン特集が多いのですが、今年は特にオーダーキッチンを取り上げられることも多く、ライフスタイルとしてのキッチンを捉えている雑誌が多く感じられ、暮らしの、特にキッチンに対する考え方が変わってきたのを肌で感じることができます。
残念ながら、『デザインキッチンの新しい選び方』の中ではオーダーキッチンの依頼先に「工務店」のリストはありませんが、キッチンアカデミーの会員工務店は、正しいキッチンの研修を受け、きちんとした知識と方法論を身につけた精鋭工務店ぞろいです。
固定概念だらけのキッチン選びは決してしません。住まい手に寄り添った、最適なキッチンをご提案します。
私たちキッチンマイスターはキッチンづくりのプロであると同時に、住まいづくりのプロでもあります。
皆さんに最適な間取り、キッチンをご提案します。
まずはキッチンマイスターがいる工務店にご相談ください。
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