『人の流れ(動き、視線)に軸をつくること』
先日、北海道のキッチンアカデミー会員企業様がモデルハウスを完成させました。もちろんキッチンはオーダーキッチンです。
ちょうどキッチンマイスターの研修中にモデルハウスの設計をされていたので、プランを見せていただき、ちょっとだけアドバイスをさせていただきました。
アドバイスしたのは『人の流れ(動き、視線)に軸をつくること』その1点のみです。
そうすると、玄関からリビング、和室、階段とキッチンの関係を見つめ直し、くの字型のキッチンを導き出されました。
木製の本体部分は自社の大工さんによって 造作、ステンレス天板のみ外注されています。
アプライアンスはGAGGENAU社のものを採用し、カタチだけでなく機能や機器類、色、素材などすべてにおいて全くのオリジナルなキッチンです。
ダイニングテーブルもキッチンにくっついていて、今のキッチントレンドをきちんと押さえられています。もちろんテーブルもオリジナルです。壁面のフード側にはつるんとしたキッチンパネルを張りたくなりますが、面材とコーディネートされた濃色のモザイクタイルが貼られ、空間を見事に引き締めています。
キッチン以外のところにも目が行きます。リビングの傾斜天井に貼った木、窓の切り方、階段のディテール、和室のディテール、、、キッチンだけがよくなっても、他のところがいい加減だと家の魅力も半減です。
視線の抜けるキッチン
意識したのはこの「視線」の抜けです。1階のパブリック空間がキッチンから一望できます。正に住まいのコントロールステーションとしてのキッチン。
大工さんの手によるとは思えないほどに高いクオリティです。色やハンドルの選び方などコーディネートも決まってますね。
ダイニングテーブルも一体。よく見ると、テーブルの付け根あたりにコンセントが埋込まれており、機能性も兼ね備えています。
くの字のキッチンは調理作業中の動線が短くなり、非常に使いやすいのです。
キッチンマイスターはちゃんと研修を受けたキッチンの専門家です。もちろんキッチン屋ではありませんから、キッチンだけでなくそのまわりのコーディネートや造作などにも長けています。そんなキッチンマイスターがいるキッチンアカデミー会員が全国各地に増殖中です。
キッチンのことならキッチンマイスターにご相談ください。
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