今トレンドのインテリアは…『男前インテリア』

インテリアはファッションと違って簡単に変更できるものではなく、長年使われるものですから、安直に流行を取り入れることには大きなリスクがあります。とはいえファッションと同様に、インテリアにもトレンドという物が存在するのは確かです。

それは新築の分譲マンションを見ていると何となく分かります。
我々のように長年、建築・インテリア業界に身を置いていると、リノベーションなどでお伺いしたときに、玄関の三和土(たたき)に使っている石の種類、玄関収納の天板の素材、建具やフローリングなどの色柄を見れば、なんとなくその年代を想像することができます。

そして、これまたファッションと同様に流行にはサイクルがあり、20年〜30年周期でぐるぐる回っています。もちろん30年前の流行そのままということはなく、その時々の時代性、経済環境、素材や技術環境を加味されたものに変化しています。

では、今のトレンドはどんなインテリアでしょう。

そのキーワードは『男前インテリア』です。

(分譲マンションや建て売り住宅などではおそらく実現は難しいのですが)

キーワードは素材感、ざらざらした手触り、濃色、照明など

一時の『シンプル』『ミニマル』な空間とはガラッと変わりました。

どこか暖かみがあり、「見せる」ことを積極的に受け止め、過度にならない程度にデコラティブな方向に持っていく、ラスティックな床や壁に黒を基調とした濃い色の家具や装飾を合わせる。『ブルックリンスタイル』とも呼ばれています。それに加えて、どこかに自分自身が装飾に参加する、自分で飾り棚を造り付けるなど『DIY』も積極的に取り入れられています。
一昔前に流行った生活感のないすっきりしたインテリアではなく、『リアル』な生活感といったところでしょうか。

『男前インテリア』のキーワードは素材感、ざらざらした手触り、濃色、照明など。イミテーションな素材は極力使わず、本物が持つ力強さを生かしたデザインを心がけます。じつはこの「男前」、男性よりも女性へのウケが大変いいようで。

DIY

昨今たくさん出てきたインテリア・ライフスタイル系情報発信ポータルサイトで多く取り上げられています。
器としての大枠をきちんと作って、見せる収納などは100円ショップやホームセンターで買ってきた素材で工夫する方が増えています。
そういう場所をあえて残す(作る)ことで、自らが空間づくりに参画したという意識から、愛着がわく空間になります。もちろん全体の予算も押さえられますしね。

『本物志向』

今のインテリアのトレンドで全体的に言えることは『本物志向』です。

「男前インテリア」にも通じますが、全体的なコストは抑える傾向にありますが、どこか一ヶ所だけでもこだわりの素材を使う。

“石目調”ではなく本物の石。
“木目調”ではなく本物の木を使う。

そこだけはお金をかけてもいい。そういう人たちが増えています。

そのサブキーワードとして『幸福感』『自然』『回帰』の3つが挙げられます。自分のこだわりが実現することによる幸福感、家族同士のコミュニケーションによる幸福感。できるだけ素朴な自然の材料を使うこと。過去のトレンドを現代風にアレンジして今の生活にマッチさせる回帰。

これらのトレンドを上手に使いこなしてみませんか。

私たちキッチンマイスターは空間づくりとオーダーキッチンのプロです。皆さんのご要望をきちんとヒアリングしてご提案することを心がけています。

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和田 浩一
その類稀なるデザインセンスで「キッチンを武器にした提案」をし、数々の施主をがっちり魅了し続けているインテリアデザイナー和田氏。 2009年度グッドデザイン賞(株式会社INAXと共同)や、住まいのインテリアコーディネーションコンテスト2013(2013 経済産業大臣賞)その他受賞歴多数。「キッチンをつくる―KITCHENING」ほか著書も多数。