キッチンが使いにくいと生活全体に不便が生じますので、常に利便性を考慮したキッチン選び・レイアウト設計が必要になります。
新築・リフォームの失敗例で特に多いのはキッチンの施工ミスです。
収納や生活動線・配線に問題があると、調理の効率性が低下してしまいます。
動きにくいキッチンはストレスの原因となりますので、十分なシミュレーションをしてから決定しましょう。
利便性の高いキッチンを実現するために…
キッチンは生活の中心となる空間で、水回りの主役とも言える場所です。
使用頻度が多い場所だからこそ不便があるとストレスを感じますし、生活動線にも影響してしまいます。
実際に新築・リフォームでキッチン施工をし、完成後に不満を感じたという方は40%程度もいます。
イメージと現実にはギャップがありますから、使用シーンを入念にシミュレーションしておく必要があるでしょう。
よくある失敗例
①キッチンの高さが合っていなかった
よくある失敗例はキッチンの位置が高すぎて、調理がしにくいことです。家族の身長を考慮して高さ調整をする必要があり、高所の収納に手が届かないという状況は避けたいものです。
②十分な収納スペースを確保しなかった
またキッチン自体が狭くて十分な収納ペースを確保できず、家族が増えてから困るというケースが目立ちます。収納スペースは広めに確保しておいたほうが将来のことを考えても便利なのは間違いありません。
キッチンワゴンを用意すれば収納スペースを増やせますが、キッチンが狭くなるデメリットがあります。
キッチンアイテムは便利ですが、モノが増えるほどスペースが狭くなり、掃除が大変になることを考慮しておきましょう。
また、水切りカゴを設置したら、オーブントースターの設置場所がなくなるなど、キッチンにゆとりがないと電化製品を置くときに不便が生じます。スペースがギリギリだと電化製品がぐらついて不安定になり、転倒するなどのリスクも考えられます。
スペースに合わせて電化製品を選ぶという手もありますが、理想は置きたい電化製品を事前に決めてからキッチンスペースを決定することです。
③生活動線を考えなかった
生活動線に問題があって移動距離がムダになることも避けたいものです。
調理するときはキッチンを中心とし、冷蔵庫やガスコンロ、電子レンジなどを何度も移動・往復することになるでしょう。
家具・家電のレイアウトに問題があると動きにくくなり、例えば家族がテーブルの椅子に座ってしまうと、狭くて横を通り抜けできなくなるケースもあります。
一人で生活する分には不便を感じなくとも、家族で生活するとなると急に狭くてストレスを感じるケースは少なくありません。将来的に何人まで家族が増えるのかイメージしてから、キッチンレイアウトを考えていきましょう。
夫婦で調理をするという家庭なら、二人が無理なく動けるだけのスペースが必要になります。
④ほしいところにコンセントがない
キッチン周りの配線はスッキリさせるのが好ましいため、必要な場所にコンセントが欲しいところです。
たこ足配線やテーブルタップなどはコンセント過熱の原因になりますし、移動するときにつまずいてしまう危険性があります。電気製品を置きたい場所にコンセントを設置しておけば、配線がスッキリして見た目もよくなります。
コンセントは少し多めに用意しておいたほうが、電気製品が増えたときにスムーズに対応できるでしょう。
設置費用は電気工事の中でも安価で、4,000円~5,000円程度で行えることが多いです。
新築のキッチンづくりは要注意!
新築を建てたりリフォームをしたりするとき、最も高額な費用がかかるのはキッチンの施工という家庭は少なくありません。
システムキッチンの費用は施工会社によって異なりますが、150~200万円を超えるのは普通です。理想を追求すれば300万円を超えることもあるため、よく使う機能・あまり使わない機能を明確にして予算を抑えていく工夫が必要でしょう。
例えばキッチン照明のスイッチをたくさん設置したけど、使用するのは一箇所だけという話はよく聞かれています。スイッチと電化製品の置き場所が重なれば、必然的にスイッチを使用するときに不便が生じます。
新築でキッチンを設置するときはリフォームするより失敗率が高くなるので注意してください。
リフォームの場合は今まで感じていた不便を解消することが目的であり、具体的にどこをどう直せばよいのか把握しやすいのです。
新築の場合はキッチンの設置は初めてという方が多いので、使用後に不便が発覚して後悔するという方が目立ちます。
生活動線は十分に配慮する必要があり、出勤・通学前の移動・動作がスムーズになるようにイメージしてください。
例えばキッチンで洗い物をしていると、家族が横を通り抜けできなくなり、洗面所に行くのに遠回りする必要がある状態は不便でしょう。
キッチンの最適なレイアウトは家族構成に大きく左右されるわけです。
キッチン作りで失敗しないためには、ストレスが溜まらないことを第一に考えて決めるとうまくいきやすいです。
ストレスを発生させる原因の多くは狭さ・動きにくさに関係しています。
十分なスペースが確保されていない、生活動線・配線に問題がある、といった状況でストレスが発生します。
家族全員の使いやすさを考慮する必要があるので、家族とよく話し合って決めていきましょう!!食器棚や冷蔵庫といった大きなスペースを要する家具・家電は、必要以上に大きくしないことがポイントです。
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