オーダーキッチン・オリジナルキッチンのコラムVol.20【ワークトップの素材】②

オーダーキッチン・オリジナルキッチンのコラムVol.20【ワークトップの素材】②

最近ヨーロッパを中心に増えているのがクォーツストーンと呼ばれる素材

ワークトップの素材に関して、前回のコラムで人工大理石とステンレスについて書きました。
その他にもキッチンのワークトップにはいろいろな素材が使われています。

最近ヨーロッパを中心に増えているのがクォーツストーンと呼ばれる素材です。
水晶を原材料として、樹脂と混合して板状にプレスしたもので、天然石のような風合いを持ちながら、耐水性や対薬品性といった天然石の欠点を解消した素材です。
現時点ではステンレスと同じくらいキッチンワークトップの素材としては理想的な素材と言えます。
工場ですと人工大理石のようにシーム接着ができる工場もありますが、現場での接着は難しく、天然石のような突きつけ施工となります。


セラミック系の素材も最近は注目を集めています。
日本のキッチンメーカーではキッチンハウスとLIXILが採用しています。
高温の鍋やフライパンを直接置くこともでき、傷がつきにくく、汚れにくく、清掃性も高い素材です。
素材を接着することは難しく、また表面硬度が高いこともあって、シンクなどの四隅のRを 少し大きくする必要があります。
また、複雑な形状も割れの原因になるため、ジョイントが入ることになります。「割れの原因」と書きましたが、あくまで輸送中の話であり、設置してしまえばほとんど割れる心配はありません。

日本ではほとんど見なくなりましたが、ヨーロッパではまだ多く見られる 素材がメラミン化粧合板という素材です。
オフィスのデスクトップなどによく使われている素材です。
これまでに書いた素材に比べると性能面では見劣りしますが、決して悪い素材ではありません。
素材の厚みが1.2mmと薄いため、ベニヤに接着した状態で使います。
問題は表面ではなく、水が下地のベニヤに染み込むことですので、継ぎ目などには十分に注意する必要があります。
25年前に設置した現役バリバリのL型のキッチンも見たことがありますから、使い方次第です。

何より他の素材と比べて遥かに安価であることが魅力的な素材です。


一部の高級物件で使われることが多いのが天然石です。本物が持つ高級感はなんといっても他の素材では絶対に出せないものです。
天然素材であるため、色や柄が全く同じということはありませんし、素材の性能も一様ではないということを理解しておく必要があります。
耐火性能はありますが、水の染み込みや酸性の薬品や食物には注意が必要です。
そういった意味で御影石を使うことが 一般的ですが、注意を怠らなければ大理石を使ってもいいと思っています。


最近増えて来た素材として天然木が上げられます。ステンレスや人工大理石に比べて安価になる可能性もあり、柔らかな表情が最近の暖かいインテリアにマッチしやすい素材であるため人気が上がっているようです。
この素材は火と水に比較的弱いのは想像できることだと思いますが、使い方やメンテナンスに注意すれば大丈夫です。
水対策としては定期的にオイルを塗布する方法や、撥水材を塗布する方法などがあります。液体ガラスという塗料もあります。


他にもカントリーな雰囲気のキッチンではタイル張りにすることもありますし、最近では左官材によるワークトップも注目されています。下の写真はBEAL MORTEXという左官材料を使ったキッチンです。
BEAL MORTEXを使ったキッチン

このように、キッチンのワークトップに使われる素材は人工大理石とステンレスだけじゃありません。
システムキッチンだとそのふたつかせいぜいセラミックくらいしか選択肢がありませんが、オーダーキッチンだといろんな選択肢から選ぶことができます。

私たちキッチンマイスターはキッチンに使われる素材のことをちゃんと勉強しています。新しい素材の情報収集もしています。

私たちといっしょに素敵な大夫スタイルキッチンをつくりませんか。